京滋ライン
小関越え 旧東海道と北国街道の近道
2003/5/18

山科から小関越え

 京都・山科と滋賀・大津を結ぶ道の一つに、小関越えがあります。これは、かつての東海道が山科から大津の札の辻まで逢坂山を通っていたのを大関と呼んでいたのに対し、その裏道にあたるこの峠越えを小関と呼んでいたということです。大津市製作の案内板によると、京阪四宮駅から、関蝉丸神社までを、小関越えの道としています。

 今日は、山科駅から、小関越えを通って三井寺まで、距離はわずかですが歩いてみようと思います。


 山科駅から、駅前交差点を東西に横切る狭い道路、旧三条通が、旧東海道にあたります。右(西)へ行けば日ノ岡、蹴上を通り三条大橋まで、もうこれはおなじみです。今回は左、東方向です。旧街道特有の、狭い上に電柱が道にはみ出した、歩きにくい道路です。こういう道は商店街にもなっており、車は幹線道路を避けて入り込んでくるため数珠繋ぎで通ります。

 山科駅前から旧三条通りを見る

 旧三条通は、途中国道1号、161号バイパスにいったん遮られますが、反対側に再び現れ、最後に国道に吸収されて終わります。現三条通と国道1号線が合流した先には、国道1号線が草津方面、国道161号バイパスが今津方面へと分岐します。すなわち、国道1号線、三条通がそれぞれ今津方面、草津方面行きの車線となり、三条通から今津方面のみ長い赤信号によって虐げられています。それは、この車線が国道1号から草津方面の車線と平面交差するためです。

 ここは、国道1号線から北にはずれて、京津線をくぐり、一旦住宅地の中に入ります。このあたりは、実はどの道が昔からある街道なのかがわかりません。

 藤尾小学校の裏から、JRの南側に沿った道を通ります。ここは付近住民の生活道路となっています。ハイキング道は、どうやらJRの北側、疏水沿いの道のようです。突き当たりに赤い鳥居が見えてきました。徳丸稲荷大明神という小さなおやしろです。石段を上ると、トンネルに入る寸前のJR東海道線、湖西線が一望できます。電線がじゃまですが。

 
JR湖西線と東海道本線と電線 右は徳丸稲荷の入り口

 ここから、疏水からのハイキング道に合流、さらに住宅地入り口を右にはずれると、小関越えの始まりとなります。突然161号西大津バイパスの高架橋が姿を現します。これをくぐって、普門寺の前の分かれ道を右に進めば、いよいよ山道にさしかかります。

 車が通るのがやっとという道幅、ローギヤでないと上り下りできなさそうな坂道。田圃や荒れ地がところどころにあるほかはなにもない山道です。しかし軽トラックが下りてきたりするので生活に使われているのは確かです。途中何度か後ろを見てみたのですが、見晴らしはまったくよくありません。

 トンネルのような山道

 しかし15分も歩かないうちに、広い道にでてきました。161号バイパスの藤尾奥町ランプから上ってくる、車も楽に通れる道と合流です。実際、トンネルのような山道もここまでで終わりでした。ちょっと物足りない感じです。

 ここから歩いてすぐ、1分もたたぬところに、わき水(?)がありました。地蔵尊喜一堂とかかれています。向かいに、お地蔵様のお堂があり、お花が添えられ、よく手入れされているようです。ふと見たら、ノートが掛かっていました。山歩き、ハイキングなどでここを訪れた人たちが、思い思いに書き残しています。年輩の人ばかりでなく、子供や学生など、いろいろな年代の人々が書いているようです。まだ午前中なのに、今日の日付の書き込みがあったので、同じ日に何人かが訪れているようです。これには驚きました。

 地蔵尊喜一堂

 そうこうしているうちに、何人かのハイキング客が通りかかったので、私はここを出発します。ちょうどここが小関越えの峠に当たるところでした。ここからひたすら下り坂です。道幅は大型車でもすれ違いできるほどの広さがあります。車はびゅんびゅん飛ばして通り過ぎます。

 途中、老人ホームの入り口をすぎると、急に道幅が狭くなります。だいぶ下りてきたのでしょう。民家も増えてきました。坂もなだらかになってきました。

 下りてくるに従って、さらに道は狭くなり、左折のみ可の道路標識のある四つ角にでてきました。右折と昼間直進不可とは珍しい。私は最初、小関から下ってきた道は、突き当たるまでまっすぐに行けて、その突き当たりを(一方通行通り)右に曲がり、すぐに左折し、京町一丁目で電車道に出てこれると思っていました。徒歩なら問題ないのですが、車では不可であることがわかりました。地図上ではとくに規制は見受けられなかったので、やはり歩いてみないとわからない、現地に行って初めて(規制されているのが)わかるということもあります。

 左折のみ可にしては見通しの悪い交差点

 ここでは徒歩の特権を利用して、この四つ角を右へ行きます。

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